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松例祭(しょうれいさい)は、羽黒修験の四季の峰のひとつ「冬の峰」の満願の祭事で、羽黒山の代表的な火祭りです。
羽黒山開祖の蜂子皇子が悪鬼に見立てた大松明を焼き払い、疫病を鎮めた伝説に由来しています。
大晦日から元旦にかけて夜を徹して行われることから、「歳夜祭」とも言われています。
門前町手向地区より「位上」と「先途」と称する松聖2名が選ばれ、9月24日より百日行に励み、12月31日に結願の日を迎えます。
新年の五穀豊穣、天下泰平を祈願するために行われ、どちらの松聖がより強い験力(げんりき)を身につけたか、どちらが神意にかなったかを行事で競い合います。
平成26年3月に「松例祭の大松明行事」が国の重要無形民俗文化財に指定されました。

◆◆概要◆◆
日時: 2017年12月31日(日)15:00 ~ 1月1日(月)3:00
現在地からのルート場所: 羽黒山山頂
お問い合わせ先: 出羽三山神社
電話: 0235-62-2355
駐車場:第一、第二、第三駐車場をご利用ください。(有料道路あり)
※第三駐車場と第一駐車場の間は無料シャトルバスが運行されます。

松例祭行事予定表

日時 三神合祭殿
場所 : 本殿
(三神合祭殿)
庭上
場所 : 庭上
(位上方・先途方)
補屋
場所 : 補屋
(位上方・先途方)
12月31日
15:00 大祓式
場所 : 参集殿2F
綱まき
綱まき
ツツガムシに見立てた大松明を切り刻み、松聖が参拝者にまきます。綱の奪い合いで熱気に包まれます。最後に相撲で勝った人にも綱が与えられます。この綱を家の軒先にかけると家内安全が約束されると伝えられています。
16:00 除夜祭
除夜祭
17:00 神拝
神事に先立ち、神を拝みます。
17:30 若者腹ごしらえ賜酒
神事に先立ち腹ごしらえし、神酒を賜ります。一般参拝者にも振る舞われます。
18:00 松例祭本殿祭~蜂子神社祭
場所 : 本殿~蜂子神社
大松明まるき直し
大松明まるき直し
綱まきによって切り刻まれた大松明を若者衆が焼き払うために復元します。
19:00

20:00頃
綱さばき
各町若者綱さばき
大松明引きの綱をめぐって薪火を囲んで掛け合いをします。大松明を焼き払う場所まで引き出す4本の綱は、場所によって優劣があるため4町の若者頭は良い綱を得ようと白熱した討論をくり広げます。
20:30 砂はき渡し
綱延綱付若者、神前にて砂はき渡し祝い酒
綱延と綱付が雪穴を掘る祭具「砂はき」をもらいます。
21:00 砂はき行事
検縄行事~砂はき行事
出役が大松明を焼き払う場所までの距離を測ると、綱延と綱付が一斉に走り出し、焼き払う場所に穴を掘り、補屋へ駆け戻ります。
21:10頃 御定目
大目付が松聖・小聖・若者頭に対し、これから行われる神事に不正がないよう言い渡します。
21:30 験競べ習礼
22:45からの神事のリハーサルです。本番は撮影禁止ですが、リハーサルは可能です。
22:45 験競べ
験競べ
羽黒山伏12人が位上と先途に分かれ、どちらが神様のご意思にかなったか、「烏飛び」や「兎跳ね」で競います。終了後、法螺を吹いて終えたことを告げます。
23:00頃
(験競終了後)
大松明引き
五番の法螺~大松明引き
合祭殿の法螺の音を合図に大松明を引いて焼き捨て、その早さと火の燃え方を競います。位上方が勝てば新年は豊作に、先途方が勝てば豊漁になるといわれています。
23:45 除夜の鐘
(山伏による除夜の鐘
場所 : 大鐘)
1月1日
0:00 三神合祭殿
(初詣)
松明行事
国分け神事~火の打替え神事
所司前と4人の山伏が丈尺棒を押し合いながら羽黒山の領土を確認します。その後、松明行事が行われ、2人の松打が新年の清浄な火を切り出します。
(火の打替神事終了後) 御披露
大目付が神事の結果を宮司に報告します。
昇神祭
神事の結果が松聖と小聖に報告され、昇神祭を行います。その後、新年がよき年となるよう松聖が100日間守り続けてきた興屋聖の五穀の種を大地に見立てた土間にまきます。
2:30頃
(昇神祭終了後)
にしの寿司
場所 : 斎館
精進落としの宴が催されます。
3:00 歳旦祭

松例祭地図
三神合祭殿 : 参集殿の入り口から靴を脱いでお入りください。
※庭上(ていじょう) : 冷え込みますので、防寒対策は万全にお願いします。
※補屋(しつらえや) : 松聖の参籠場所で、若者衆の拠点です。位上方と先途方それぞれに入り口があり、中は繋がっています。出入りは自由ですが、入室したら御神前に二礼二拍手一礼してお参りください。

ふるまい

親玉日時: 12月31日 10:30~21:30頃
場所: 補屋
御神酒と親玉(おやだま)(とんぶり(ほうきの実)のおにぎり)がふるまわれ、誰でもいただくことができます。

休憩所

一晩中開いています。長時間にわたりますので、食事や休憩をとりながらお楽しみください。
・参集殿 2F
・レストハウス
・売店

用語集

「3年みないとわからない」といわれるほど複雑多岐なお祭りです。

八町(やちょう) 羽黒町手向(とうげ)地区の8つの町を上町と下町に分けます。
上町(かみちょう) 八町のうち、山頂に近い4つの町。
下町(しもちょう) 八町のうち、麓に近い4つの町。
位上方(いじょうがた)
先途方(せんどがた)
御定目(ごじょうもく)
験競べ(げんくらべ)
烏飛び(からすとび) 山伏が烏の舞い上がる姿を模し、高さと美しさを競います。
兎跳ね(うさぎはね) ウサギは月山神の使いとされています。
五番の法螺 験競べにて、5番目の験者(松聖の代役の小聖)の読み上げが終わると、大目付は法螺役に験競べ終了を告げる法螺を吹かせます。6人中5番目は立春の土用で、五番の法螺は冬を追い出したことを告げる合図を意味します。
御披露(ごひろう)
昇神祭(しょうじんさい)

登場人物

山伏(やまぶし) 山伏修験者
松聖(まつひじり) 松聖羽黒山伏の最高位で、毎年2名(位上と先途)の長老山伏が任命されます。百日間の山伏修行では、肉や魚を口にせず、刃物を体にあてることができないため髭を剃ることができません。
小聖(こひじり)
綱延 前年綱付を奉仕した若者
綱付 本年奉仕する若者
出役
大目付 役者
所司前(しょしまえ) 羽黒神の化身
松打(まつうち) 新しい火を切り出す精霊
兎童子(うさぎどうじ) 験競べで位上方と先途方のどちらが早いかを机に手をのせて示します。
若者衆(わかものしゅう) 若者衆手向に住む20代~40代の男性で、位上方か先途方に属して行事を競い合います。
若者頭

小道具

法螺(ほら) 法螺貝山伏が吹く法螺貝
興屋聖(こうやひじり) 鍬と鎌を備えた小さな苫葺(とまぶ)きの小屋を模したもので、五穀の種を納めます。
大松明(おおたいまつ) 大松明まるき直し悪魔に擬したツツガムシをかたどっています。

松例祭までの行事

8月中旬 松聖の希望者2名が決定
9月24日 幣立祭(へいたてさい)
松例祭始まりの儀式。松聖はこれより百日行に入り、興屋聖に天下泰平・五穀豊穣・万民快楽を毎朝毎夕祈り続けます。
9月24日~11月13日 百日行の最初の50日間、松聖が自宅で参籠します。
11月13日~12月30日 百日行の後半の50日間、松聖が斎館で参籠します。
11月15日~12月30日 松の勧進(まつのかんじん)
羽黒山伏が家内安全、無病息災を祈願し、庄内一円を回ります。御浄財(初穂料)を納めることは松例祭への参加を意味し、神のご加護を授かることにもなります。
12月末撰日 9:00 網漉き
場所 : 斎館
大松明の顔にあたる網と、胴体を包む簀(す)を作ります。
12月30日 9:30 大松明まるき
場所 : 庭上
斎館で神事の後、大松明づくりが行われます。